专利摘要:
コポリマーの全重量に対して5重量%より低いキシレン可溶フラクションを有し、関係式(1):(式中、Aはg/10分で表すISO−1133法(230℃、5kg)にしたがって測定されるMFRであり、Tmは℃で表すGPCによって測定される融点であり、Bはコポリマーの全重量に対する重量%で表すヘキセン−1の含量である)を満足するプロピレン−ヘキセン−1コポリマーを含むプラスチックタンク。なし
公开号:JP2011507773A
申请号:JP2010540109
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-10
发明作者:カヴァリエリ,クラウディオ
申请人:バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ;
IPC主号:B65D1-00
专利说明:

[0001] 本発明は、プロピレンとヘキセン−1とのプロピレンコポリマーから製造されるプラスチックタンクに関する。
「プラスチックタンク」という用語は、例えば膨張タンク、水回収タンク、垂直及び水平のタンク、円錐状底部のタンク、上部開放タンクなどを意図する。]
背景技術

[0002] 特定の種類のタンク、特に冷却回路用の膨張タンクは、中・長時間の温度及び圧力サイクルに耐えるように設計される。これらの特別な条件は、特に100℃より高い温度においては、材料の降伏強さを十分に下回る応力下でクラック又はひび割れの発生を引き起こす。このようなひび割れは伝搬して最終的に漏れ又は破断を引き起こす可能性がある。より高い応力レベルにおいては、ひび割れの兆候を示すか又は示さずに、直ちにか又は多少の時間後に降伏が起こる可能性がある。]
[0003] 上記の必要性を満足させるためには、プラスチックタンクのために用いるプラスチック材料は高い機械特性を有していなければならない。更に、プラスチックタンクは射出成形技術によって製造されるので、かかるプラスチック材料は、最良の固有の機械特性を均一な射出成形タンクを与えるための適合性と組み合わせて有していなければならない。]
[0004] プロピレン及びヘキセン−1を含むプロピレンコポリマーは当該技術において既に公知であり、種々の用途において用いられている。例えば、国際出願WO−2005/059210においては、プロピレンとヘキセン−1とのランダムコポリマーを含み、機械特性、特に高い靱性と良好な破断点伸びとの良好なバランスを示す、熱接合用の繊維が開示されている。]
[0005] 国際出願WO−2006/002778においては、良好な耐破裂圧力性及び剛性を示すプロピレンとヘキセン−1とのポリマーから製造されるパイプシステムが開示されている。いずれの出願においても、高温におけるかかるコポリマーの機械的性能、或いはプラスチックタンク分野においてそれらを用いることに関しては何も言及されていない。]
先行技術

[0006] 国際公開第2005/059210号
国際公開第2006/002778号]
発明が解決しようとする課題

[0007] したがって、本発明の目的は、高温耐クリープ性、破断までの時間、及び破断の形態に関する最良の性能を与えることができるプロピレン−ヘキセン−1コポリマーから製造されるプラスチックタンク、特に膨張タンクを提供することである。]
[0008] 本発明の更なる目的は、射出成形技術によって得られるプラスチックタンクのために特に好適なプロピレン−ヘキセン−1コポリマーを提供することである。]
課題を解決するための手段

[0009] 本発明によれば、コポリマーの全重量に対して5重量%より低く、好ましくは4重量より低いキシレン可溶フラクションを有し、次の関係式:]
[0010] ]
[0011] (式中、Aはg/10分で表すISO−1133法(230℃、5kg)にしたがって測定されるMFR(メルトフローレート)であり、Tmは℃で表すGPCによって測定される融点であり、Bはコポリマーの全重量に対する重量%で表すIR分光法によって測定されるヘキセン−1の含量である)を満足する、プロピレン−ヘキセン−1コポリマーを含み、場合によってはエチレン及びC5〜C10のα−オレフィン(ヘキセン−1は除外する)から選択されるα−オレフィンから誘導される更なる繰り返し単位を含むプラスチックタンク、特に膨張タンクが提供される。]
[0012] 好ましくは、A・Tm/Bの比は、100より大きく、より好ましくは110〜500の範囲の値を有する。
驚くべきことに、上記の関係式を満足するプロピレン−ヘキセン−1コポリマーは、プラスチックタンク、特に膨張タンクに用いるのに特に好適であり、剛性及び中・長時間の高温耐クリープ性のような複数の機械特性の間の最良のバランスを有し、射出成形法に用いるのに特に好適なタンクを与えることが見出された。]
[0013] 上記記載の関係式を満足せず、したがって70より低いA・Tm/Bの比の値を有するプロピレン−ヘキセン−1コポリマーは、高温において低い機械特性を示し、プラスチックタンク、特に膨張タンクに用いることができない。]
[0014] プロピレン−ヘキセン−1コポリマーの融点が145℃より高く、好ましくは147℃より高く、MFR値が0.8〜30g/10分、好ましくは1〜25g/10分の範囲であり、ヘキセン−1の含量が、コポリマーの全重量に対して0.5〜5重量%、好ましくは0.2〜4重量%、より好ましくは0.2〜3重量%の範囲である場合に、高温における機械特性に関する最良の結果を得ることができる。]
[0015] 本発明によるプロピレン−ヘキセン−1コポリマーは、下記に記載するレオロジー法によって測定して、通常は1〜7、好ましくは2〜6の範囲の多分散指数の値を示す。
130℃においては、かかるプロピレン−ヘキセン−1コポリマーは、流れに対して垂直に切断した試験片について下記に記載する方法にしたがって測定して150〜220MPa、好ましくは180〜210MPaの範囲の引張弾性率の値を示す。]
[0016] ISO−180/1A法にしたがって測定される23℃におけるアイゾッドの通常の値は5〜20kJ/m2、好ましくは8〜15kJ/m2の範囲であり、一方、曲げ弾性率の値は1100〜1700N/mm2、好ましくは1300〜1500N/mm2の範囲にすることができる。]
[0017] 本発明において用いるプロピレン−ヘキセン−1ポリマーは、1以上の重合工程での重合によって製造することができる。かかる重合は、チーグラー・ナッタ触媒の存在下で行うことができる。]
[0018] 好ましくは、重合段階は高立体特異性の不均質チーグラー・ナッタ触媒の存在下で行う。本発明のプロピレンポリマー組成物を製造するのに好適なチーグラー・ナッタ触媒は、いずれも塩化マグネシウム上に担持されている少なくとも1つのチタン−ハロゲン結合を有する少なくとも1種類のチタン化合物及び少なくとも1種類の電子ドナー化合物(内部ドナー)を含む固体触媒成分を含む。チーグラー・ナッタ触媒系は、必須の共触媒として有機アルミニウム化合物、及び場合によっては外部電子ドナー化合物を更に含む。]
[0019] 好適な触媒系は、ヨーロッパ特許EP−45977、EP−361494、EP−728769、EP−1271533、及び国際特許出願WO−00/63261に記載されている。]
[0020] 好ましくは、固体触媒成分は、Mg、Ti、ハロゲン、並びにEP−45977に開示されているフタル酸のエステル、特にジイソブチルフタレート又はジヘキシルフタレート或いはジエチルフタレート及びこれらの混合物から選択される電子ドナーを含む。]
[0021] 好ましい方法によれば、固体触媒成分は、式:Ti(OR)n−yXy(式中、nはチタンの価数であり、yは1〜nの間の数である)のチタン化合物、好ましくはTiCl4を、式:MgCl2・pROH(式中、pは0.1〜6、好ましくは2〜3.5の数であり、Rは1〜18個の炭素原子を有する炭化水素基である)の付加体から誘導される塩化マグネシウムと反応させることによって製造することができる。この付加体は、好適には、付加体と非混和性の不活性炭化水素の存在下において、付加体の融点(100〜130℃)において撹拌条件下で操作して、アルコールと塩化マグネシウムとを混合することによって、球状形態で製造することができる。次に、エマルジョンを速やかにクエンチし、それによって球状粒子の形態で付加体の固化を起こさせる。この手順によって製造される球状付加体の例は、米国特許4,399,054及び米国特許4,469,648に記載されている。かくして得られる付加体は、Ti化合物と直接反応させることができ、或いは、アルコールのモル数が一般に3よりも低く、好ましくは0.1〜2.5の間である付加体を得るように、予め熱制御脱アルコール化(80〜130℃)にかけることができる。Ti化合物との反応は、付加体(脱アルコール化又はそのまま)を冷TiCl4(一般に0℃)中に懸濁し;混合物を80〜130℃に加熱し、この温度に0.5〜2時間保持することによって行うことができる。TiCl4による処理は1回以上行うことができる。内部ドナーは、TiCl4による処理中に加えることができ、電子ドナー化合物による処理は1回以上繰り返すことができる。一般に、内部ドナーは、MgCl2に対して0.01〜1、好ましくは0.05〜0.5のモル比で用いる。球状形態の触媒成分の製造は、例えば、ヨーロッパ特許出願EP−A−395083及び国際特許出願WO−98/44001に記載されている。上記の方法にしたがって得られる固体触媒成分は、Tiとして表して一般に0.5〜10重量%の量のチタン化合物を含む。]
[0022] 更に、これらは、一般に20〜500m2/gの間、好ましくは50〜400m2/gの間の表面積(BET法による)、及び0.2cm3/gより高く、好ましくは0.2〜0.6cm3/gの間の全多孔度(BET法による)を示す。10,000Å以下の半径を有する孔による多孔度(Hg法)は、一般に0.3〜1.5cm3/g、好ましくは0.45〜1cm3/gの範囲である。]
[0023] 有機アルミニウム化合物は、好ましくは、例えばトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウムのようなトリアルキルアルミニウム化合物から選択されるアルキル−Alである。また、トリアルキルアルミニウムと、アルキルアルミニウムハロゲン化物、アルキルアルミニウム水素化物、又はアルキルアルミニウムセスキクロリド、例えばAlEt2Cl及びAl2Et3Cl3との混合物を用いることもできる。]
[0024] Al−アルキル化合物は、一般にAl/Tiの比が1〜1000となるような量で用いる。
好ましい外部電子ドナー化合物としては、ケイ素化合物、エーテル、エステル、例えばエチル−4−エトキシベンゾエート、アミン、複素環式化合物、及び特に2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ケトン、及び1,3−ジエーエルが挙げられる。好ましい外部ドナー化合物の他の種類は、式:R5aR6bSi(OR7)c(式中、a及びbは0〜2の整数であり、cは1〜3の整数であり、(a+b+c)の合計は4であり;R5、R6、及びR7は、場合によってはヘテロ原子を含む、1〜18個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキル、又はアリール基である)のケイ素化合物のものである。メチルシクロヘキシルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチル−t−ブチルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラン、2−エチルピペリジニル−2−t−ブチルジメトキシシラン、及び1,1,1−トリフルオロプロピル−2−エチルピペリジニルジメトキシシラン、並びに1,1,1−トリフルオロプロピルメチルジメトキシシランが特に好ましい。外部電子ドナー化合物は、0.1〜500の有機アルミニウム化合物と該電子ドナー化合物との間のモル比を与えるような量で用いる。]
[0025] 特に、上述の触媒成分の多くの他の組み合わせによって本発明によるプロピレンポリマー組成物を得ることができる場合であっても、プロピレン−ヘキセン−1ポリマーは、好ましくは内部ドナーとしてフタル酸のエステル及び外部ドナーとして(シクロペンチル)2Si(OCH3)2を含む触媒を用いることによって製造する。]
[0026] 本発明方法において一般的に用いられる触媒は、90重量%より大きく、好ましくは95重量%より大きい雰囲気温度におけるキシレン不溶分の値を有するポリプロピレンを製造することができる。]
[0027] 上述のプロピレン−ヘキセン−1ポリマーは周知の重合プロセスによって製造することができる。好ましい重合プロセスによれば、かかるポリマーは、少なくとも2つの相互接続重合区域を含む気相重合反応器内で行う重合プロセスによって製造される。]
[0028] 好ましい重合プロセスによる方法は、EP出願782587に示されている。
詳しくは、このプロセスは、第1及び第2の相互接続重合区域内で行い、その中に触媒系の存在下でプロピレン及びヘキセン−1を供給し、そこから生成したポリマーが排出される。かかるプロセスにおいては、成長ポリマー粒子は、迅速流動化条件下で1つ(第1)の重合区域(昇流管)を通して上向きに流れ、該昇流管から排出されて他(第2)の重合区域(降流管)に入り、それを通って重力の作用下で緻密化形態で下向きに流れて、該降流管から排出されて昇流管中に再導入され、これにより昇流管と降流管との間のポリマーの循環が形成される。]
[0029] 降流管においては、固体の密度がポリマーの嵩密度付近の高い値に達する。このため流れの方向に沿って圧力の正の利得を得ることができ、これにより特別な機械的手段を用いることなくポリマーを昇流管中に再導入することができるようになる。このようにして、2つの重合区域の間の圧力のバランス、及びシステム中へ導入されるヘッドロスによって画定される「ループ」循環が形成される。]
[0030] 一般に、昇流管内での迅速流動化条件は、関係するモノマーを含む気体混合物を該昇流管に供給することによって形成される。気体混合物の供給は、適当な場合には気体分配手段を用いることによって、該昇流管中へのポリマーの再導入点より下側で行うことが好ましい。昇流管中への輸送ガスの速度は、運転条件下における輸送速度よりも高く、好ましくは2〜15m/秒である。]
[0031] 一般に、昇流管から排出されるポリマー及び気体混合物は、固/気分離区域に送る。固/気分離は、通常の分離手段を用いることによって行うことができる。分離区域からポリマーが降流管に導入される。分離区域から排出される気体混合物は、圧縮し、冷却し、適当な場合には補給モノマー及び/又は分子量調整剤を加えて昇流管に送る。移送は気体混合物のための再循環ラインを用いて行うことができる。]
[0032] 2つの重合区域の間でのポリマーの循環の制御は、メカニカルバルブのような固体流を制御するのに好適な手段を用いて降流管から排出されるポリマーの量を計量することによって行うことができる。]
[0033] 温度のような運転パラメーターは、オレフィン重合プロセスにおいて通常的なもの、例えば50〜120℃の間である。
運転圧力は、0.5〜10MPa、好ましくは1.5〜6MPaの範囲であってよい。]
[0034] 場合によっては、窒素又は脂肪族炭化水素のような1種類以上の不活性ガスを、不活性ガスの分圧の合計が好ましくは気体の全圧の5〜80%となるような量で重合区域内に保持する。]
[0035] 種々の触媒は、該昇流管の任意の位置において昇流管に供給する。しかしながら、これらは、降流管の任意の位置に供給することもできる。触媒は任意の物理的状態であってよく、したがって固体状態又は液体状態のいずれかの触媒を用いることができる。]
[0036] また、本発明のプロピレン−ヘキセン−1コポリマーは、酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、フェノール系酸化防止剤、ステアリン酸カルシウムのような滑剤、並びに、タルク、芳香族カルボン酸塩、モノカルボン酸又はポリカルボン酸の塩、例えば安息香酸ナトリウム、tert−ブチル安息香酸アルミニウム、又はジセチルペルオキシジカーボネートの中から選択される任意の他の成核剤のような当該技術において通常的に用いられる任意の他の添加剤とブレンドすることもできる。]
[0037] 本発明の特定の態様によれば、本発明のプロピレン−ヘキセン−1コポリマーに、フェノール系酸化防止剤に代えて少なくとも1種類のヒンダードアミン光安定剤(HALS)を添加することができる。]
[0038] フェノール系酸化防止剤を特定量のHALSで置き換えることによって、フェノール系酸化防止剤を含むものに対して良好な黄変指数を示すプロピレン−ヘキセン−1コポリマーが与えられる。これは、HALSを添加したプロピレン−ヘキセン−1コポリマーを含むプラスチックタンクが、通常の安定剤パッキングをブレンドしたプロピレン−ヘキセン−1コポリマーを含むものよりも減少した変色を示すことを意味する。]
[0039] 本発明にしたがって用いるHALSは、一般式(I):]
[0040] ]
[0041] (式中、R29基は、同一か又は異なり、C1〜C4アルキル基、又はテトラメチルピペリジン基であり、或いはアルキル基はそれらが結合しているピペリジンの炭素原子と一緒にC5〜C9シクロアルキル基を形成し;R30基は、同一か又は異なり、水素、或いはC1〜C18アルキル基、C7〜C18アリールアルキル基であり、或いはアルキル基はそれらが結合しているピペリジンの炭素原子と一緒にC5〜C10シクロアルキル基を形成し;R31基は、同一か又は異なり、水素、又はC1〜C18アルキル基、或いはC7〜C18アリールアルキル基であり;R32基は、水素、又はC1〜C8アルキル基、或いはベンジル基であり;Zは、水素、又はC1〜C18アルキル、C1〜C12アルキレン、C3〜C12アルケニル、C3〜C5アルキニル、C7〜C18アリールアルキル、C2〜C4アシル、C2〜C18アルカノイル、C3〜C18アルコキシアルキル、C3〜C18アルケノイル、オキシル、シアノメチル、キシリレニル基、或いはピペリジン基の窒素に結合する該基の価数である1〜4の価数を有し、1〜4個のヒドロキシル基、及び場合によってはエーテル、エステル、若しくは複素環式基を含む基であり、或いは1以上のエステル又はアミド基を含む2価の基、或いは−CO−N(R33)(R34)基(ここで、R33及びR34は炭化水素基である)である)
を有する、分子内に1以上の置換ピペリジン基を含むモノマー又はオリゴマーの化合物である。]
[0042] 好ましいZは、C1〜C12アルキル基、又はC3〜C8アルケニル、C7〜C11アラルキル基、或いは1以上のエステル基を含む、ピペリジン基の窒素原子に結合する該基の価数である2価の基である。]
[0043] 本発明による好ましいHALSの具体例としては、ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]];N,N’,N”,N”’−テトラキス(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン;(1,6−ヘキサンジアミン,N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ポリマー、及びポリ(N−β−ヒドロキシエチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジルスクシネート)が挙げられる。これらは、Ciba Specialty Chemicals Corporationから、それぞれChimassorb 944の商標、Chimassorb 119の商標、Chimassorb 2020の商標、及びTinuvin 622又はTinuvin 119の商標で商業的に入手できる。]
[0044] 本発明にしたがってプロピレン−ヘキセン−1コポリマー中に含ませるHALSの量は、通常は、200〜3000ppm、好ましくは500〜2500ppmの範囲であってよい。]
[0045] 目的を限定することなく本発明を示すために以下の実施例を与える。
実施例のプロピレンコポリマーに関するデータは、下記に報告する方法を用いて測定した。]
[0046] 融点及び結晶化温度:
示差走査熱量測定(DSC)によって測定した。6±1mgを秤量し、窒素流中において20℃/分の速度で220±1℃に加熱して220±1℃に2分間保持し、その後20℃/分の速度で40±2℃に冷却し、この温度に2分間保持して試料を結晶化させた。次に、試料を220±1℃まで20℃/分の温度上昇速度において再び溶融させた。第2の溶融スキャンを記録し、温度記録を得て、これからピークに対応する温度を読み取った。]
[0047] メルトフローレート:
ISO−1133法(230℃、5kg)にしたがって測定した。
キシレン中の溶解度:
次のように測定した。冷却器及び磁気スターラーを取り付けたガラスフラスコ内に、2.5gのポリマー及び250mLのキシレンを導入した。温度を、30分で溶媒の沸点まで昇温した。かくして得られた明澄な溶液を、次に還流下に保持し、更に30分間撹拌した。次にフラスコを閉止し、氷水浴中に30分間保持し、更に25℃の温度制御水浴中に30分間保持した。かくして形成された固体を迅速濾紙上で濾過した。100mLの濾液を予め秤量したアルミニウム容器内に注ぎ入れ、窒素流下において加熱プレート上で加熱して、蒸発によって溶媒を除去した。次に、容器を、一定重量が得られるまで、真空下、80℃のオーブン内に保持した。次に、室温においてキシレン中に可溶のポリマーの重量%を算出した。]
[0048] 1−ヘキセン含量:
IR分光法によって測定した。
多分散指数(PI):
0.1rad/秒から100rad/秒へ増加する振動数で運転するRHEOMETRICS(米国)によって販売されている平行プレート流動計モデルRMS-800を用いることによって、200℃の温度において測定した。クロスオーバー弾性率から、等式:
PI=105/Gc
(式中、GcはG’=G”(ここで、G’は貯蔵弾性率であり、G”は損失弾性率である)における値(Paで表す)として定義されるクロスオーバー弾性率である)
を用いてPIを誘導することができる。]
[0049] 静的引張応力及び単軸引張クリープ試験:
静的試験及びクリープ試験の両方のための試験片を、射出成形プラーク(250×150×3.15mm)から切り出した。幾つかの試験片は射出流の方向に対して平行に切断し、幾つかの他のものは射出流の方向に対して垂直に切断した。試験片の形状は、ISO−R527タイプ1B引張棒状試料の外形と同じように選択し、厚さはそれから試験片を切り出したプラークと同等(3.15mm)に保持した。]
[0050] 温度を特定の値に保持することができる調節オーブンの内部の支持体の一方の端部に試験片を垂直に固定し、試験片に必要な応力を生成させるために他の端部に重量を加えた。試験中の試験片の伸び及び破断時間を記録した。静的引張試験の結果を表3に報告する。]
[0051] クリープ試験の結果を表4に示す。
黄変指数:
ASTM−E313−95法にしたがって測定した。]
[0052] 実施例1:
予備接触セクション、予備重合セクション、並びに2つの相互接続された円筒状の反応器(昇流管及び降流管)を含む重合装置を含むプラントにおいて、プロピレン及びヘキセン−1を触媒の存在下において連続条件下で重合することによって、プロピレン−ヘキセン−1ポリマーを製造した。気/固分離器から再循環されるガスを供給することによって、昇流管内に迅速流動化状態を形成した。]
[0053] 用いた触媒は、EP−A−728769の実施例5と同様であるが、MgCl2・2.1C2H5OHに代えて微細球状MgCl2・1.7C2H5OHを用いて製造した触媒成分を含んでいた。かかる触媒成分を、予備接触セクションにおいて、外部ドナーとしてジシクロペンチルジメトキシシラン(DCPMS)及びトリエチルアルミニウム(TEAL)と混合した。次に、それを重合装置中に導入する前に触媒系を予備重合にかけた。]
[0054] 反応器から排出されたポリマー粒子を蒸気処理にかけて反応性モノマー及び揮発性物質を除去した後、乾燥した。ポリマー粒子を通常の安定剤パッキングと共に押出した。
かかる通常の安定剤パッキングは、0.1重量%のステアリン酸カルシウム;0.25重量%のIrgafos 168;0.05重量%のA.O.1790 N°853(Cyanox);0.015重量%のSE-10 N°203(Hostanox);及び0.15重量%のDSTDP-IRGPS 802FL;を含んでいた。]
[0055] 重合プロセスの主要な運転条件を表1に示す。
表2において、ポリマーの主要な特性を報告する。
実施例2:
通常の安定剤パッキングを、0.05重量%のステアリン酸カルシウム;及び0.15重量%のIrganox 168;並びに0.2重量%のChimassorb 2020に置き換えた他は、実施例1を繰り返した。プロピレン−ヘキセン−1コポリマーの特性を表2に報告する。]
[0056] 比較例1(1c):
Sabicから入手できる市販の生成物Stamilan P4935の試料。
比較例2(2c):
表2に示す特性を有するプロピレン−エチレンコポリマーの試料。]
[0057] 静的引張試験の結果を表3に報告する。
試験条件、試験片が試験時間内に破断した場合には破断の形態及び時間に関するクリープ試験の結果を表4及び5に報告する。これらはそれぞれ、流れに対して垂直に切断した試験片に関して、及び流れに対して平行に切断した試験片に関して得られたデータに対応する。]
[0058] ]
[0059] ]
[0060] ]
[0061] ]
[0062] ]
[0063] 驚くべきことに、本発明によるプロピレン−ヘキセン−1コポリマーは、比較例のプロピレン−エチレンコポリマーに対して高温耐クリープ性に関してより良好な結果を示した。特に、流れに対して垂直に切断した試験片は130℃及び3.5MPaにおいて破断も降伏も示さなかったのに対して、比較例によるプロピレン−エチレンコポリマーは同等の条件においてより劣る長時間耐性を示した。]
実施例

[0064] また、4.2MPaにおいて、プロピレン−ヘキセン−1コポリマーの130℃での耐クリープ性はプロピレン−エチレンコポリマーのものよりも遙かに良好であり、前者は破断も降伏も示さず、後者は僅か数時間後に破断を示した。]
权利要求:

請求項1
コポリマーの全重量に対して5重量%より低いキシレン可溶フラクションを有し、次の関係式:(式中、Aはg/10分で表すISO−1133法(230℃、5kg)にしたがって測定されるMFRであり、Tmは℃で表すGPCによって測定される融点であり、Bはコポリマーの全重量に対する重量%で表すヘキセン−1の含量である)を満足するプロピレン−ヘキセン−1コポリマーを含むプラスチックタンク。
請求項2
プロピレン−ヘキセン−1コポリマーのTmの値が147℃より高い、請求項1に記載のプラスチックタンク。
請求項3
プロピレン−ヘキセン−1コポリマーのMFRの値が0.8〜30g/10分の範囲である、請求項1に記載のプラスチックタンク。
請求項4
プロピレン−ヘキセン−1コポリマーのヘキセン−1の含量が、コポリマーの全重量に対して0.5〜5重量%の範囲である、請求項1〜3のいずれかに記載のプラスチックタンク。
請求項5
プロピレン−ヘキセン−1コポリマーが、次の関係式:を満足する、請求項1に記載のプラスチックタンク。
請求項6
プラスチックタンクが200〜3000ppmの少なくとも1種類のヒンダードアミン光安定剤(HALS)を更に含む、請求項1に記載のプラスチックタンク。
請求項7
プラスチックタンクが膨張タンクである、請求項1〜6のいずれかに記載のプラスチックタンク。
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